ワカナ真珠買い付け紀行

【2022年6月】

3年ぶりの真珠の現地買い付け!

コロナ禍でしばらく現地に行けませんでしたが今回とれたての新珠を、現地買い付けに行くことになりました!3年ぶりに福岡にワカナ真珠の現地買い付けと、長崎県壱岐にある養殖場視察へ!!

 お客様より、

「どんな感じで買い付けしているんですか?」「壱岐の養殖場はどんな雰囲気なの?」

と質問をいただくことがあります。

 今回は、ワカナ真珠の現地買い付けの様子と、長崎県壱岐の養殖場の様子をレポしたいと思います!!

 まずは、現地買い付けの様子から。久しぶりの福岡なので、テンション上がります!!

買い付け前に江戸時代に浸る

まずは、ワカナ真珠の買い付けから。

 飛行機にて中部セントレアから博多空港へ。地下鉄にて博多空港から中洲川端の会場へ。福岡市内は、空港から市内中心部の距離が近く、アクセスが本当に楽です!

梅雨のシーズン。雨予報だったので、天気を心配していましたが、当日はお陰様で晴れでした!

  • [会場から見た外の様子:中洲の会場からの景色。中央は那珂川。川の反対側(写真奥)は天神地区。中央の半分三角のビルはアクロス福岡]

  • 余談。

    江戸時代は、那珂川より向こう側は武家町(福岡地区)、今いる中洲と博多は商人町(博多地区)だった。武士は、中洲へ行くときは枡形門でチェックを受けてからでないと、中洲(博多地区)へ行けなかったとのこと。

    「江戸時代は、向こう側とこちら側を行き来するのは、簡単なことではなかったんだなぁ。今は、簡単に行き来できるけれど」

    としばし妄想にふける。

     

たくさんの真珠に圧倒

さて、外の景色を見て江戸に浸ったあと、現実の世界に戻り、
ワカナ真珠の現地買い付けいよいよスタートします!

  • ドドーンと!!

    たくさんのワカナ真珠ネックレスの束!!

    ただただ数に圧倒されます

     まだ「真珠が組んでいない」状態。(真珠の大きさと色を合わせてあり、糸を通してあるだけの簡単な状態。製品にはなっていないです。買い付け決定後に製品化します)この状態の中から、買い付けするワカナ真珠ネックレスを選別します!

いいなと思う真珠グループを絞る

まずは、たくさんの中から選別する作業を行います。
真珠は、何本かまとまってグループになっている状態です。

  • たくさんあるグループの中から、テリのあるグループにあたりをつける様子

    どれも綺麗なワカナ真珠ネックレスですが、その中から自分の眼を信じて、いいものがあるグループを選別します。

    そして、あたりをつけたグループをじっくりとチェックします。

  • 座って、グループの中身を見てじっくり選別する
    たくさんのグループの中から、自分がいいなと思うグループをだいぶ絞ることができました。

買い付け希望の商品を選ぶ

次に、持参したワカナ真珠ネックレスのベストの商品を用意します。

宝石の買い付けでは、「つけ石」(基準となる石)を持参して、比較検討することで、色をきちんと判断することをします。

 「タイにルビーを現地買い付けに行って、日本に持って帰ってきたけれど、日本で見たらルビーの色が濃すぎて思っていたのと違っていた」という失敗談があります。日本とタイでは紫外線の量が違うので、そういう失敗が起こります。

 現地買い付けの時は「つけ石」を持参するのが買い付けに失敗しない方法です。

 真珠ネックレスでも同様。ベストの真珠ネックレスを「つけ石」として買い付け商品と比較することで失敗を防ぎます。

 

  • 絞ったグループの中から、持参したベストの商品と比較して、色、テリ、キズのチェック。それぞれの珠が揃っているかをチェック。真剣な表情です。

    いいものは、左の箱に真珠ネックレスを縛ってマーキングする。NGのものは右によける。五感を研ぎすませて、集中。

    地味で根気のいる作業をひたすら繰り返します。

     一つ一つのネックレスを並べて、ベストの真珠ネックレスと比較して細かくチェック。
     結構、目が疲れます。

最も大切な心構えは、「お客様に自信を持ってご提案できるか」ということ。

ちょっとでも、感覚的に気になる商品は落としていきます。 

そして、選んだ商品を再チェックして終了です。

今回も、いいワカナ真珠ネックレスを買い付けすることが出来ました!!

 この日は、たくさん商品を見て眼が疲れたのでホテルでゆっくり休んで、明日の壱岐の養殖場視察に備えます。

  • 夕方、中洲より天神方面を望む
    <つづく>

  • 【おまけ】

    7月の一大イベント山笠。山笠を飾る小屋が福岡市内のあちらこちらで見られる。祭りの雰囲気が漂います。